オックスフォード大学出身の裁判弁護士であり、4代目霊媒師、そして 『The Evidence of Eternity 』の著者 であるマーク・アンソニーは、彼が言うところの “電磁気的魂 “について、科学的視点とスピリチュアルな視点の橋渡しをする多面的な人物である。
アンソニーは、科学と心霊現象の世界を融合させながら、この物理的存在を超えたところにあるものを説明するユニークなアプローチを披露する。そして、ニュートン物理学では心霊現象は証明不可能、あるいは成り立たないと主張するが、量子物理学の世界はそうではないことを示すかもしれない。
心霊現象や、それが私たちの存在モデルにどのように適合するかという議論はすべて、あまり理解されていない意識の概念にかかっている。
アンソニーは、コンシャスネス(意識)を「私たちが何者であり、何であるかのエネルギー」と定義している。
スピリチュアルな世界では “魂 “や “精神 “と呼ばれ、純粋なエネルギーである意識は永遠である、と彼は付け加える。しかし、最も注目に値するのは、意識が私たちのよく知られた五感を超えた知覚を可能にしていることだ。なぜなら、意識は物理的/物質的な世界に限定されず、他の次元の存在への入り口だからである。
心と脳は別物であるという知識は、心霊現象、輪廻転生、肉体の死からの生還、その他多くのことを理解するための基本である。アンソニーは脳をコンピューターのハードディスクに例えて、主流科学の欠点は、意識がこの重要な器官の人工物であると信じていることだと言う。
このハードディスク・ドライブの例えをさらに進めると、彼は脳が意識を創造するのではなく、むしろ意識を “ホスト “しているのだと言う。意識は脳の人工物であり、その逆ではない、というこの初歩的な間違いを乗り越えられない限り、私たちは、多くの人が知っている、途方もない広がりと可能性を秘めた “本当の “現実を認識できない唯物論的世界観から抜け出せないままなのだ。
著名な物理学者であり懐疑論者でもあるショーン・キャロルは 、著名な雑誌 『サイエンティフィック・アメリカン』に こう書いている 。
これが主流派の唯物論科学の公式見解である。しかし、アンソニーのような超能力者や、肉体を超えた現実、アンソニーが「異次元コミュニケーション」と呼ぶものを体験した無数の人々にとっては、唯物論者の意見は不十分なのだ。
アンソニーによれば、肉体の死にもかかわらず、私たちの電磁意識の連鎖は途切れることなく残っているという。狭量な論理だけで意見を主張する唯物論者よりも、超能力者や別世界の体験者の側に多くの証拠が存在するようだ。霊と交信するという行為は、生命が途切れることのない意識の連鎖という形で続いているという証拠だとアンソニーは示唆する。肉体は死んでも、意識は完全なまま影響を受けない。
もし心霊現象に関する議論が「地に足の着いたもの」に分類されるとしたら、それはこの本だろう。難解な質問に対するアンソニーの答えは実践的で、相対的であり、超能力や洞察力を私たち全員が持つ広大なエネルギーのネットワークと関連付けることで容易に理解できる。そして彼が紹介する量子科学は、私たちのサイキック進化の次のステップを踏み出す鍵となる。
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